シリーズD
家族中心アプローチと家族支援
・SCERTSでは、保護者の考え、ニーズを重視していると今までも聞いていたが、具体的にどのように協力できるようにしていくのか、イメージができました。「親のニーズと矛盾しない」というのは、絶妙だなと思います。完全一致でなくても、親が納得できる計画をともに作っていくために、丁寧に面接していきたいと思います。
具体的にどう進めていくのか知りたかったので、満足しています。
保護者が、検査やチェックリストなどに抵抗があり、支援者の見立てに対しても懐疑的である場合、合意形成に向けてほかにどんな方策がありますでしょうか。(今のところ、保護者が信頼していた幼稚園の先生や、第三者として特別支援学校の先生をチームに組み入れることを考えています。医療、福祉、他機関の利用は「してない」と言われており、連携できる人は限られています)
- まず、保護者が今何をお考えなのか、何をどうしたいと思っておられるのか、その「ニーズ」をお聞きすることがいいのではないでしょうか。お子さんについても、保護者はどのように見ておられるのか、そして、「将来の見通し」に照らして、いまどうしたいのか。そのあたりを、まず、ありのままお聞きする。性急に事を運ばず、今の本音を出していただくことではないかと思います。そのうえで、ゆっくり、では、何をどうすることが必要か、そのためにはどんな支援や教育が求められるかを、一つずつ合意形成していくことではないかと思います。 幼稚園の先生は信頼を得ているということですが、なぜ今現在の見立てに「懐疑的」になっておられるのか、経緯や理由をわかっておくことも、必要かもしれません。管理人
・SCERTSのセミナーを始めて受けたときに、この、家族支援を重視する考えにとても衝撃を受けたのを覚えています。素人の親は希望を出したらいけないと思っていました。それから、様々なことを見聞きする度、家族支援の有効性と重要性を実感しており、(今日は)その裏付けを得られた気持ちです。
「保護者の孤独」を支援者の方に知っていただくことが大切であるし、関係の第一歩であると思っていますが、支援学校ではない学校の先生は、以外とそこへ考えが及ばず、関係をこじらしてしまうことがあるので、こういうのがもっと広まるとよいなと思います。
・家族中心アプローチをとりつつ、できるところから少し前へ進むか、その場で広げるか、見極めるかしていきたい。
・20スライドあたりでスコーンと来ました。泣きそうでした。0か100ではない。そのときその状態その家族その親子で、答えは様々だし、また、その答えも変わりうる。昨日したケースと、今の自分(我が子)と、重なり合って、すごく肩の力が抜けました。スライド24も…。うちですら、旦那に頑張ってもらって、祖父母の手を借りて、それでも大変なのに、日々会ったり電話してきたりするお母さんたちはどれだけしんどいかと、あらためて、あらためて、思いました。
基本的な親支援のスタンスがはっきりしました。どうしても自分の中で「親はこうあるべき」「正論を伝えなくては」という思いがあったんだなあと、改めて気づくことができました、とてもとてもよかった。
一度二度しか会えない親との仕事なので、その中でどれだけ見抜いて、その親子一人一人に会わせたレベルの、でも必須の、ことを伝えるか。それでよいのだ、それが大切なのだと気づけた、貴重な学びでした。
・家族システムの変化、将来の不確かさ、孤立感、地域社会との繋がりなど、改めて保護者のご苦労を振り返れた。また、支援の仕方・目標について、これまでしてきた自分の失敗の数々の原因がよくわかった。
(参加の目的は)かなり達成されました。100%以上です。
保護者のチームの一員とありましたが、ケース会議において、別の意味での保護者の支援(生活保護、障害の課題)も必要な場合には、どう支援すればよいでしょうか。(すでに自治体、支援センターが、音を上げている)。保護者自身が、支援が必要な子に依存している構図(軽度自閉の場合)。
- 状況を詳しくお聞きしないとなんともいえないのですが、子ども担当のチーム、保護者(家庭)担当のチームなどのチームと、それを統括する大きなチームとを作って、有機的に取り組まなければうまくいかないのではないでしょうか。いまいま、どこから手をつけるのがもっともよいかなど、検討しながら進めないと、バラバラにアプローチするとよくない状況が生まれるかもしれないと感じました。よろしければ、状況を詳しく教えていただければ、もう少し突っ込んだお話ができるかもしれません。管理人 (実践のコンサルテーションなどもさせていただきますよ)
SCERTSにおいて、年齢制限、例外等、ありますか? 勤務先には養護施設の子どもがいます(多数)。その場合は、養育者を保護者と考えるのでしょうか。
- SCERTSのマニュアルは、小学校低学年くらいまでの子どもたちについて、例を引いて解説しています。発達段階も、社会パートナー(無発語)、言語パートナー(二語文三語文程度)、会話パートナー(文章でのコミュニケーション)というように、発達初期を想定しています。しかし、開発者は、もっと年長者、多分、社会コミュニケーションに課題がある方ならば大人であっても、適用できる部分はあると考えているようです。実際、会話パートナー段階のSAP-O基準を見ると、ずいぶん高度なことまで目標として掲げています。管理人
- 養護施設で暮らしている子どもの場合、まずは、直接養育している方が「保護者」となりますし、ともに暮らしている子どもたちが、きょうだいやピアの役割を担うと思います。また、本当の親が別にいる場合は、将来的にその親にも「保護者」としての役割を果たしてもらう必要がでてくる場合もあると思います。管理人
これまでの色々な支援の考え方の中で、一番腑に落ちたというか、時代に合っているかもしれないと感じました。
・保護者支援・兄弟支援の大切さ、保護者の気持ちをポジティブに受け止める(と言うことを学んだ)。
仕事に生かしていきたいです。ありがとうございました。
・子どもが家庭を中心とした社会の中で育つと言うことを大切に考えること言うこと。現実に即した、調和的な支援を目指すと言うこと。また、家族の中できょうだいの存在も尊重して取り上げられていることが興味深かったです。
SCERTSモデルについてあまり詳しく知らないまま参加しましたが、納得するお話が多く、勉強になりました。
今後また都合が合いましたら参加したいと思います。ありがとうございました。 51e